仙台市若林区荒井のスポーツバイク専門店サイクルストアファーストです。
ロードバイク購入をご検討されているお客様より「初心者はアルミがいいんだよね?」「カーボンは壊れやすいって聞くけど、どうなの?」との質問をよくいただきます。ロードバイク購入の検討を始めると、必ず迷うのがロードバイクのフレームの素材、アルミニウムかカーボンかだと思います。
そこで、アルミとカーボンの違い・メリット・デメリットを解説していきます。
アルミとカーボン
アルミのフレームは、各メーカーからエントリーモデルが多くラインナップされており、お求めやすい価格帯が多くなっています。しかし、アルミは固く振動吸収性が低いので、快適性が犠牲になりがちです。しかし、最近では、アルミでも素材を見直したり、フォークやシートポストなどをカーボン素材にして乗り心地を改善し、カーボンモデルと大差ない乗り心地のモデルもあります。
カーボンのフレームは、振動吸収性の高い素材で乗り心地が良いモデルがほとんどです。しかし、価格は高めで、カーボンの取扱いに注意が必要です。
また、カーボンでも、カーボンの種類やフレームの形成技術によって、軟らかいモデル、硬いモデル、超軽量モデルなど、一口にカーボンモデルといっても、いろいろな種類・グレード・価格があります。
価格
完成車はコンポーネントの価格によりますが、アルミモデルは10万円位から、カーボンモデルは20万後半位からとなっています。
例えばトレック エモンダの同じコンポーネント(シマノ105)で比較しますと、アルミモデル・エモンダALR5 ¥240.900(税込)、カーボンモデル・エモンダSL5 DISC ¥308.000(税込)となっています。
価格だけでいうとアルミモデルに軍配が上がります。しかし、最近はアルミモデルとカーボンモデルの価格差が少なくなってきています。
重量
完成車の重量も同じモデルで比較しますと、アルミモデル・エモンダALR5が56サイズ9.04kg、カーボンモデル・エモンダSL5が56サイズ9.15kgとなっています。
あまり差は無さそうです。しかし、カーボンミドルグレードのエモンダSL6 DISC PROが56サイズ8.03kgやハイエンドモデルのエモンダSLRではコンポやホイール次第で簡単に6kg台の重量になります。
重量を追及するならカーボンモデルとなります。
快適性
アルミモデルでもエモンダALR5などは、300シリーズアルファアルミニウムにフォーク・シートポストにカーボンを使用し、カーボンモデルと変わらない位快適性が良くなっています。
カーボンモデルのエモンダSL5 DISCは、500シリーズOCLVカーボン採用とシートチューブのしなる設計により、全メーカーの同クラスの中でも抜群の快適性の良さです。しかし、メーカーやモデルによっては、軽さや空力性能、反応の良さを重視するあまり快適性が犠牲になっているカーボンモデルも存在します。ちなみにトレックのバイクはどのモデルも、軽さや空力性能、反応の良さを重視しつつ、いろいろな技術などを投入して快適性も良くしています。
取扱いについて
みなさまの心配されているカーボンフレームは、1点に力が集中すると割れたりヒビが入ったり、ということがあります。またカーボンは、衝撃を受けると表面上は何ともなくても、内部剥離といって、内側が割れていたりすることがあります。そうなると、使用不可となります。しかし、多少転んだりしても、たまたま縁石などにフレームやフォークをぶつけた、などということが無ければカーボンフレームは無事な事がほとんどです。
アルミフレームの場合は、カーボンフレームに比べれば丈夫と言えますが、衝撃を受けると、割れたりしなくでも凹んだりすることがあり、その状態になりますと、使用不可となります。
実際、どのモデルのロードバイクも安い金額ではないので、極力ぶつけたり転んだりしないよう、取扱いには注意して使用されるかと思われますので、アルミ・カーボンどちらを選んでも取扱いの注意点はさほど変わらないかと思います。
結局どちらを選んだらよいの?
結論から申し上げますと、ロードバイクの使用用途・予算によって選ぶ。という事になります。使用用途によって、アルミモデルが良い場合もありますし、カーボンモデルが最適な場合もあります。もちろん予算も大事かと思います。
しかし、初めてのロードバイク選びでは、使用用途も、実際乗ってみないと分からない、予算は押さえたいけど、良いロードバイクを選びたい、という方も多いのではないでしょうか?
サイクルストアファーストでは、お客様と一緒に使用用途を考えたり、予算内でできるだけよいロードバイクをご提案させていただいたり、初めてのロードバイク選びのお手伝いをさせていただいております。どんなことでもご相談ください。
おすすめバイク
トレック ドマーネAL4 DISC
お求めやすい価格設定ですが、コンポ:シマノ ティアグラ・油圧ブレーキ搭載の本格アルミモデルとなっています。通勤・通学からサイクリングなどに、低予算で始めたい方におすすめです。
キャノンデール CAAD13 DISC 105
キャノンデール独自の溶接方法やフレーム構成技術を活かし製造した高性能アルミフレームにカーボンフォーク採用で、カーボンモデルと変わらない位の快適性と、アルミらしい反応の良さが魅力のモデルです。ヒルクライムにロングライド、またレースなどにもガンガン使用したい方におすすめです。
エモンダSL5
500シリーズOCLVカーボン採用の軽くて快適性の高いカーボンロードモデルです。ヒルクライムやロングライドを快適にこなしたい方や、将来的にレースにも参加してみたい方におすすめです。